2022.08.01 藤田美術館―大阪市都島区― 行ったことありますか?

藤田美術館―大阪市都島区― 行ったことありますか?

大阪の小野です。

長年大阪に住んでいますが、私は藤田美術館に行ったことがありません。
少し前にテレビ放映された「神はその手に宿る 復元師 繭山浩司」という番組をたまたま見ました。
その修復品(写真左)が藤田美術館に展示されているという。
また偶然に新装なった藤田美術館へ行こうという誘いがあり家内がご一緒しました。
今回も私は都合で行けなかったのですが。
修復の様子は番組アーカイブでご覧ください。修復前は花瓶の耳状の部分の上部、
鳳凰の形がなく金継されていましたが、国宝の花入と同様にそれがあると想定して
復元しました。・・・保存状態が良ければこれも国宝だったかも知れません。

また、藤田美術館には“有名な”曜変天目茶碗が所蔵されており、その日も展示されていました。
曜変天目は、漆黒の器で内側には星のようにみえる大小の斑文が散らばり、斑文の周囲は暈状の青や青紫色で、
角度により玉虫色に光彩が輝き移動するため「器の中に宇宙が見える」とも言われる器です。
現存するものは世界でわずか3点(または4点、下記)しかなく、なぜか全てが日本にあります。
うち3点が国宝、1点が重要文化財に指定されています。
いずれも南宋時代の作とされますが作者不詳。南宋のある時期、建窯で数えるほど僅かに曜変天目茶碗が焼かれ
ましたが、それ以後二度と焼かれていないとのこと。

静嘉堂文庫蔵     1951年6月9日国宝指定
龍光院蔵       1951年6月9日国宝指定
藤田美術館蔵     1953年11月14日国宝指定
MIHO MUSEUM蔵  1953年11月14日重要文化財指定

器にはそれぞれに時代背景とともに歩んだエピソードや物語があり、それ自体「歴史」なのかも知れません。

〈写真左〉 中国・浙江省龍泉窯で製作と考えられる青磁鳳凰耳花入(せいじほうおうみみはないれ)
      鳳凰耳や口縁部が壊れ金継されていましたが、修理により美しい姿が蘇りました。

〈写真右〉「曜変天目(ようへんてんもく)茶碗」(国宝、12~13世紀)
      人々を魅了する神秘の美。