2016.10.11 読書
読書
名古屋事業所 武山です。
暑い夏も終わり、すごしやすい季節になってきました。
私は夏の暑さが苦手で、休日は家で過ごすことが多いです。
映画を観たり本を読んだりしてダラダラしかしていないわけですが、
そんな中でもいい映画や本に出会うと背筋が伸びます。
チママンダ・ンダゴズィ・アディーチェ著「半分のぼった黄色い太陽」
祖国の内戦を書いたもので、とても感動したのですが、
この本を読んで思ったのが、私は頭がいい方ではないので、世界史やニュースで
この内戦を勉強しようとしても覚えていられないだろうということです。
ニュースで、どこそこでテロがあって何百人死にました、と聞いたところで、遠くて。
何百という漠然としたものでしかないから、覚えていられない。
その内戦の最中にいる人間の感情を感じて、人がそこにいること、「何百人が死んだ」ではなくて
初めてそこで、一人づつの人生が、命が、何百と失われてしまったと実感できる。
ニュースは外側からしか見れないけど、内側から出てきたものを読んでるからよくわかる。
物語を読むということは、なにかへ想像力を働かせる時の手助けになるものだと思う。
ニュースとして正確に知らしめはしないかもしれないけれど、自分のものにできる。
自分だったらどうするかとか、その人の生を取り入れて、自分の血肉として生きていける。
・・・大袈裟なことを言うと。
そんなことを近頃感じました。これからもいい本や映画、どんどん観ていきたいです。