Mana Series

はじめに

株式会社ユージンでは、製品開発における試作モデルを製作しています。

その技術を楽器製作に落とし込むことが、U-I.D GUITARSのスタートとなりました

1950年代に初のエレキギターが登場して以来、その姿や基本的な製法は、今日まで変わっていません。

それでも現在では、人間工学に基づいて設計されたモデルや、木材資源の枯渇に伴い新素材に着目した製品など、実に幅広いギターが楽器店に並んで

います。

「新しいギターを作りたい」「弾く人を驚かせたい」——

その想いの中で、『Mana』は「音」に徹底的に向き合うことにしました。

1960年代にはすでに完成されたとされるギター作り。

その“基本となる音”に再び挑戦するということは、幾人もの職人たちが長年あきらめてきた領域でもあることに、私たちは気づきました。

こうして新しいギター『Mana』シリーズの Origin(オリジン) の開発が始まりました。

しかし、慣れ親しんだギターの形状を大きく変えずに音をコントロール、

調整することは容易ではなく、開発には多くの困難が立ちはだかりました。


音=振動

ギターもその例外ではありません。

使用する木材の種類によって振動特性が変化し、それが音色の違いとして現れます。

これはギターの個性を形成する重要な要素であり、同時に制御が難しい部分でもあります。

『Mana』の開発では、この木材の振動特性に着目しました。

提携先であるイギリスの構造解析コンサルティング企業「GRM Consulting」の協力により、音響(振動)特性の解析を実施。

木材が本来持つ響きを最大限に引き出すため、不要な部分を徹底的に削ぎ落とすことで、

従来の「エレキギターは板状である」という常識を覆す革新的なギターを世界で初めて設計しました。

このギターは、「素材解析」を意味する

“material analysed” に由来し、『Mana』と名付けられました。

Manaシリーズは、「解析」「製作」「分析」の3つの高度な技術が融合して生まれました。

「解析」はイギリスの構造解析コンサルティング企業であるGRM Consulting、

「製作」は精密な加工技術を持つU-I.D GUITARS、そして「分析」は河合楽器製作所内のShigeru Kawaiピアノ研究所が行っています。

この独自の手法により、従来のギターにはない特異な形状と卓越したサウンドを実現し、ギター製作の歴史に新たな軌跡を刻むことになるでしょう。

Manaシリーズでは、弦の振動とボディの共鳴が音質に与える影響を徹底的に解析。その結果、ボディは軽量化されながらも、十分な振動と豊かな共鳴を両立する設計となっています。

不要な振動の影響を排除し、音質に必要な部分には適切な振動がしっかりと伝わるよう、構造を最適化しています。これにより、振動エネルギーが無駄なく伝達され、理想的な音響特性を実現します。

2022年11月意匠登録(意匠登録第1729976号)

楽器の個性は倍音で決まる

倍音とは 基となる音(基音)に対して、同時に重なって出ている多くの高い音のことを「倍音」と言います。

ギターの5弦開放弦を弾くと、基音110Hz(ラの音)に対して、220Hz、330Hz、440Hz、550Hz…といった音が同時に鳴っています。

それぞれ220Hzを第2倍音、330Hzを第3倍音と呼び、その数は理論上無限に続いていきます。

Manaシリーズは、

振動エネルギーを徹底的に解析し、最適化を目指して設計されています。

ボディは軽量化されながらも、十分に振動し、共鳴します。その振動が、音色を決定づける倍音を生み出し、楽器の個性を際立たせます。振動と倍音の調和こそが、ギターの最適な音質を作り出す鍵であり、Manaシリーズの特徴的な音色を生み出します。

株式会社河合楽器製作所 での音響解析

株式会社河合楽器製作所 竜洋工場にある「Shigeru Kawai ピアノ研究所」の完全無響室にて測定を実施しました。

評価項目は、

①音の立ち上がり

②オーバーオールレベル(バンドレベルのエネルギー和)

③各倍音の減衰(基音〜5倍音)

④スペクトル分析(10倍音まで)

の4つとし、参考のため他社製品も同様に測定し比較。

本測定では、複数のハイエンドギターとMana Originのサンプル2本を比較しています。なお、掲載スペースの都合上、WEB版では一部のデータのみを掲載しています。


音響評価のポイント 

低音から高音までバランスの良いボディの鳴り。

高次倍音が豊富で、クリアで響きのある音質。

大きなうねりが少なく音の減衰がスムーズで、振動の安定性が高い。(特に6弦で確認された)

他ギターと比較しても、音量がしっかりしており、演奏のダイナミクスを活かせる。

Mana シリーズは工学的な最適化設計と伝統的なギター製造技術を融合することで、新しい音響特性を持つギターとして評価されました。

 

 製品ラインナップ

現在、Manaの店頭でのお取り扱いはございません。
その分、一本ごとのご相談に制作側が直接お応えします。お気軽にお問い合わせください。

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